「なぜ、あんなにみんなが一生懸命働くのか?」
ディズニーで働いていたと申し上げると、多くの経営者、社長さんから質問されます。
なるほど、30年間オンリーワン、ナンバーワンの東京ディズニーランドには、顧客、従業員、管理職、経営者、株主と利害関係者全体を巻き込む成功法則があります。そして、多くの企業・組織もこれに学び実行しています。しかし、仕組みを持ってきただけでは成功できません。考えれば当然のことです。
東京ディズニーランドの成功法則を学び、これを使っても他の企業・組織では従業員のモチベーションが上がらない理由は何でしょうか?
私はコンサルタントへの開業準備中、長年の夢、ディズニーランドでキャストとして働きました。たった1年しかいませんでした。でも、その1年でそれまでの20年余の会社員経験より多くを学びました。働きながら見つけたことは、ディズニーのもつ根本的考え方が、それまで私が知っていた、そしてほとんどの企業がそう思っている常識と、180度異なっているという事でした。
ヒントは下記、ブレーメンの音楽隊です。
いったいどうすればこの成功法則を活用し、あなたの会社・組織で業績を上げることができるのでしょうか?他のディズニーコンサルとは異なった、しかし、実現可能な、最も重要な「本当の魔法」をお伝えします。
【プロローグ】今はどんな時代?(成長社会から成熟社会へ)
内閣府のデータによると、日本の人口は2004年の1億2,799万人をピークに減少し続けています。
2055年には8,993万人と30%も減少してしまうという予測が発表されています。
さらに恐ろしいことにその時、高齢化率は40.5%。つまり5人に2人が65歳以上なのです。
あなたの会社はこの変化にどう対応しますか?
この本では、人口が増えている時代を私は成長社会、減る時代を成熟社会と呼ぶことにします。
成長社会と成熟社会で人はどのように変わるのでしょうか?
考えるヒントとしてYouTubeで1964年東京オリンピックでの日本選手団の入場行進(5:30頃から)をご覧ください
次にその52年後2016年リオオリンピック(1:35頃から)のとを見比べてみてください。
どちらが良くて、どちらが悪いという話を申し上げているのではありません。
現実としてお客様も、働く人も50年間で大きく変わってしまったのです。
大切なのは、この変化に目を背けず、対応していくことです。
そのための現場力を組織につけることです。
成長社会と成熟社会の違いをまとめると下記のようになります。
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