組織論の基礎

最終更新: 2020年8月19日


1.組織とは、命令とは


「あの仕事はどうなっているのか」「やりました」

「どういう状態なのか」「とにかく順調です。一生懸命やっていますから」

「あの結果はどうなっているの」「別の者がやったので自分ではわかりません」

「言ったとおりにやってないじゃないか」「そんなこと聞いていませんよ」

「がんばっているのに、なんで怒られなきゃならないのですか」

「そもそもこんな無理なことを押しつけたは社長じゃないですか」


1-A. なぜ職務は果たされないのか?

それは職務を与えられた人がゴール(目標)とプロセス(手段)を具体的に知らないからだ

知らないのは教えていないからだ

本来、命令とは

目標と手段を正確に伝えることである

逆に言えば、

その命令どおりにやれば職務が果たされるということだ

組織力ある組織とは、

命令と分業で個々の力の合計を上回る力(組織力)を発揮できる集団のことだ

1-B. 組織の問題点

はるかいにしえ、

人類が集団生活をするようになると、人々は寄り集まって騒ぐだけの集団となってしまう。

その中で突出したリーダー(カリスマ)が現れるとその組織が圧倒的な力を持って周りを支配して行くようになる。(卑弥呼、信長、松下幸之助)

現在では、

技術の急激な進歩、インターネットの普及で、変化が激しく、多様性の現代、多くの経営者が正確な命令をできずに悩んでいる

曖昧な命令が習慣化されてしまっているため命令の信頼性がなくなってしまい、

命令を完全に施行するという習慣がなくなってしまっている




2.多くの日本の企業では

組織を持つことで、人類は2つの多くの力を手にすることができるようになった

1. ばらばらに判断して行動する人々の能力を結集し、共通の目的に向かわせること(組織分業)

2. 個人では得られない能力を得たこと(掛け算的組織力)

ところが、日本の多くの中小企業では誰が何をすれば職務を完全に遂行したのかという基準が曖昧で、なにをすれば自分の職務を果たせるかがまるっきりわからないで働いている。

あるべき方法と結果が曖昧にしか表現されていないから、どれだけの量を、どれだけの時間でやるべきなのか、その結果どのようにならねばならないのか誰にもわかっていない。



3.1人が100人を動かす組織運営


東京ディズニーリゾートの運営は社員200名と20,000人のパートタイマーと学生アルバイトにより賄われている

「なぜそんなことが可能なのか?」

「なぜみんなあんなに一生懸命働くのか」

「いつも笑顔なのか?」

ここ2〜3年顧客満足度の低下が顕著だが、人気は相変わらず高くリピート来園率は97%を超えている

私は実際に働いて、その秘訣はディズニーの組織運営方法にあると実感した。

どれも多くの中小企業でも実行可能なことばかりである

3-A. めざすべき組織づくりの課題

顧客満足度の低下は、Dオタとよばれるディズニーオタクと一般入場者との情報格差が大きな原因と思われる

i. トップのやりたいことがバンバンできる状態を作る

ディズニーというとアメリカから来た民主的なイメージがあるが、入り口、エリアの配置、アトラクション、レストラン、ベンチトイレからゴミ箱に至るまでウォルト・ディズニーの意向が反映されている。

ディズニーパークはウォルトのトップダウンにより作られているのだ

ii. ポジティブな職場の雰囲気

1. 命令が完全で適切

2. 部下が完全作業をすればその難易度と量に応じて評価され、だれもが納得できる待遇を与えられる

3. 自己育成のチャンスがある

4. キャリアプランが明確に示されている(40代半ばまでに)

5. 職場環境、労働環境が整えられている

6. 健康診断が行われ、過剰労働がない

3-B. 経営陣と従業員との関係


3-C. 現場主義の間違い

現場主義とは「現場のことは現場がよくわかっているのだから、その人たちにすべて決めさせよう」という考え方であるがこれは良くない

現場主義だと、会社としてお客様に選ばれる理由があいまいになり、競合との差別化となる会社全体の強みを活かした経営ができないからだ

3-D. 経営者のやるべきこと

i. マネジメント制度づくり

 1. 目標設定

 2. 戦略設定、戦術設定の支援

 3. 組織作り

  a. 3階層
    経営陣
    部門長
    従業員
  b. 5職能
    経営企画部
    総務部
    業務部
    商品部
    営業部

 4. 社内の情報共有

 5. 従業員の採用、育成支援