秘訣①企業のビジョン、ミッションをわかりやすく伝える
東京ディズニーリゾートで働く人は最初に全員、たとえ社長として招かれた方でも、受けなければならない教育プログラムがあります。それがディズニーユニバーシティでの導入研修です。
そこで学ぶのがディズニーランドの歴史と文化に基づく「一貫性」です。アトラクションのキャストも、経理担当も、従業員食堂で働く人も皆、その一貫性を軸に考え働いています。
以下の写真(公衆電話と水飲み場)の共通点を探してみてください。
そこにはどんな一貫性があるかを話し合ってみてください。


ディズニーの「Tips on Magic(魔法のコツ)」
【プロローグ】に書きましたように、成熟社会の人の考え方や価値観は様々です。みんなが「私は特別」とおもっています。私たち企業は生き残っていくために、他社よりも一人でも多くのお客様に共感していただける価値を届けなければなりません。
東京ディズニーリゾートのゲストも年齢、性別、職業、住んでいる場所など様々です。多くのゲストが「ディズニーらしさ」を期待して来園されます。期待して頂ける理由は、東京ディズニーリゾートのどこをとっても「ディズニーらしさ」があふれているからです。「ディズニーらしさ」を貫き続けることで最大限のゲスト満足を引き出しているのです。これこそが来園リピート率97%ディズニーの「Tips on Magic(魔法のコツ)」なのです。
ワーク①あなたの「Tips on Magic(魔法のコツ)」
「Tips on Magic(魔法のコツ)」はピラミッドで表わすことができます。
さあ、あなたの会社の経営理念や社是・社訓を元に一番右に「Tips on Magic(魔法のコツ)」で埋めてみてください。

まず、全体を大きく考えます。
一番上が、あなたの会社が目指す「あるべき姿」(ビジョン)
次が、その「あるべき姿」を実現させるために、会社や社員が「やるべきこと」(ミッション)です。
わかりやすく、家族で考えてみましょう。
あなたは車での家族旅行を計画したとします。
行先はどこですか?
どのルートで行きますか
どこで休憩しますか
どこで宿泊しますか
あなたは家族のリーダーとして、充実した旅行を計画しました。
当日となりました。
家族はなかなか起きてきません。
布団を剥いでなんとか起こしても、なかなか着替えをしません。
朝ごはんに目玉焼きが食べたいなどと言い出します。
やっぱ行きたくないといいだすことも
何とかなだめて車に乗せると、ガソリンが入っていません。あれほど、全日、満タンにしておいてねって言っておいたのに
あなたは爆発します
驚いた家族は、黙ってあなたに従うようになります
何が足りなかったのでしょうか?
この家族旅行で、あなたはどんな家族を目指しましたか。
明るい家族
楽しい家族
相談し合える家族
信頼し合える家族
一緒に頑張れる家族
自分たちの理想の家族像はなんでしょうか?
これが決まっていれば、当日、
あなたの行動はどうなっていたでしょうか?
家族の行動はどうなっていたでしょうか?
あるべき姿(ビジョン)、やるべきこと(ミッション)を明確にする必要性をお分かりいただけたと思います。 #元ディズニーキャストの経営コンサルタント
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