確かにディズニーキャストはディズニー好きが多いです。多くの人がディズニーが大好きで、そこで働くことを望んで入社してきます。
ディズニーパークの従業員は正社員3,785名、準社員は総労働時間を正社員に換算で17,383人、ショートと呼ばれる6時間勤務の人が多く、それを考えるとほとんどがパートタイマー・アルバイトです。
そして、パートタイマー・アルバイトの仕事は自らの創意工夫ではなく、作業マニュアルで管理されていています。一般的に言えばモチベーションの上がらない状態です。
しかし、彼らは自らの使命を自覚し、行動しています。
私はディズニーで多くのキャストさんと接し、3つの働き方を見つけました。
左は仕事とライフを別のものと考え、どちらが大事かを天秤にかけている状態です。
この図は(1)ワークが上になっているから仕事を大事にしている意味の図でしょうか?
それとも、(2)ライフの方が重く下がっているので、ライフを大事にしている意味でしょうか?
ご覧になってあなたはどう解釈しますか?あなたが潜在意識で仕事をどう考えているかがわかるかもしれませんね。
多くのパートタイマーやアルバイトさんが必ずしも仕事よりプライベートを楽しみたいと考えているとは限りません。ディズニーに限らず、コンビニでも書店でも店長よりも経験が長く、すべての仕事に精通している”歩くマニュアル”と呼ばれるような人がいますよね。
まさか、こんなことはないでしょうが。
ディズニーのキャストたちのほとんどがディズニーが大好きです。どうすればゲストにハピネスを届けることが出来るかを毎日考えて働いています。
もしかすると皆さんにもこんな経験があるかもしれません。仕事上でなにか気にかかることがあると、通勤途中や家に帰ってもそのことが頭から離れなかったり、逆に家庭やプライベートでなにか問題が発生すると仕事に集中できなかったりといったことです。人はあることに集中するとなかなか頭の切り替えがきかないのです。
図にすると左の様になるでしょうか。仕事をプライベートと分離するのではなく、人生(ライフ)の中に仕事(ワーク)が含まれているます。
よく刑事もののドラマでこういうシーンを見たことはありませんか?
事件解決の糸口がなかなか見つからないなか、家庭を顧みず犯人捜しに明け暮れる刑事とその奥さんが喧嘩します。その喧嘩でふと奥さんが刑事に言った一言に刑事がひらめき、事件が解決する。私の大好きな名探偵ポアロでは、へースティング大佐の普段通りトンチンカンな答えにポアロは別の視点のヒントを得て「モナミー」と喜び、事件を解決する、こんな状況です。
先程のワークとライフを天秤で考え、プライベートの充実を目指す生き方を(1)とすると、左図の考え方には(2)マネージャーを目指す働き方と(3)熟練専門家スペシャリストを目指す考え方の2つが考えられます。
私がディズニーで見つけたキャストさんだと、
(2)マネージャーを目指す働き方では、アルバイトリーダーを目指す、ユニバーシティーリーダー(現場のキャストからお手本となる人材で、1年の任期で他のキャストの各種研修で先生役を務める人)に立候補する、正社員登用試験にチャレンジするなどがあります。
(3)熟練専門家スペシャリストを目指すでは、自分の与えられた仕事を完璧にこなし、現場で後輩たちを指導する頼れるキャストになることがあります。詳しくは「なぜ、会社では地位や給料などの差があるのでしょうか?」をご覧ください。
(1)ワークとライフを天秤で考え、プライベートの充実を目指す生き方
(2)マネージャーを目指す働き方
(3)熟練専門家スペシャリストを目指す考え方
あなたにとってどれが幸せでしょうか?
それを考える前に下記のワークをやってください。
ディズニーでは、キャストに常に最高の状態でステージを務められる「ピクシーダスト」がかかっているます
それは「なぜ私がやるのか」という理由を持つことです。
ワーク「“なぜあなたはこの仕事をしているのですか?“と隣の人に聞いてみよう」です。
下記は以前、ある商工会議所でのセミナーの様子です。見ながら考えてみてください。
人に限らず生きとし生けるものは全て2つの行動を中心に生きています。
1つ目は、自分が生存するための活動。狩りをしたり、植物を採集したりするなど食べ物を確保し、安全な寝泊まりするところを作り確保したりする事です。
2つ目は、自分の遺伝子DNAを後生に残す活動です。これには自分が生存するための知識を自分の子どもたちや、同じコミュニティのメンバーに伝えることも含まれます。この2つの行動はワークでしょうか、それともライフでしょうか?
そもそも私たちがワークとライフの区別を意識して持つようになったのは、私は歴史の知識は少なく明確な根拠はないのですが、おそらく18世紀後半の産業革命以降、資本家と労働者の区別と差が大きくなったことからではないかと思います。もしかすると中世の封建制度、領主制度時代からかもしれません。日本でも1950年代まで丁稚奉公という制度もありました。働かせる方と働かされる方という考え方だけで考えると、ワークとライフは区別しなければなりません。
時代が代わり文化文明が進歩することで、人の生活はバラエティ豊かなものになりました。私たちの住む日本では「人がパンのみで生きる時代」は終わりました。ただ遙か太古昔より人が持ち続けていた考え方、潜在意識やDNAの様なものは変わらずに続いている、そんな時代に私たちは今生きているのではないかと思います。「働き方改革」「ワークライフバランス」でそれを考え直す時期が来ているのはそんな理由からかもしれません。
ちょっと話題を変えて下記の動画を見てください
「献身・絆・友情」
あなたが選ぶ選択こそが、あなたの本質を明らかにする。
会社のことを英語でCompanyと言います。Companyには仲間という意味があります。文字通りで考えると仲間と一緒に働くのが会社です。共通の目的をもって働く。会社はそもそも、働かせる方と働かされる方という考え方はなかったのではないでしょうか。
#働く喜びとは
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